当初カルカッタに行く予定ではなかったが、飛行機の都合で、カトマンドゥからカルカッタに行くことになった。ガイドブックを見てマザーハウス(Missionary of Charityの本部)だけでも行けたらいいなと思っていた。実際時間もなかったので他の市内観光はできなかったが、ガイドさんに頼んでマザーハウスだけには行けた。ちょうどネパールでマザーハウスで10年間働いたミーナさんの話を聞いた直後だったので更に興味を持った。 マザーハウスは騒音がけたたましいカルカッタの街中に位置する。マザーテレサが眠っているお墓には白い服を着た質素なシスターたちが祈りを捧げにくる。私たちも黙祷し、展示室の写真を見た。マザーテレサが亡くなったのはダイアナ姫の死のすぐ後であった。ダイアナ姫の死はモスクワの空港ホテルに閉じ込められている時、見たがマザーテレサの死の報道はそれより地味であったことを記憶している。 シスターに僅かな献金をすると「ちょっと待って」と言って、ペンダントヘッドと直筆で書かれた名刺を持ってきてくれた。 家に「マザーテレサとその世界」(千葉茂樹著)という本があったので読み直す。
ミーナさんが語るマザーテレサ カルカッタで学生時代を過ごし10年間ほどマザーハウスで働いたミーナさん。ミーナさんの家にもマザーテレサが日帰りで訪ねて来たと写真を見せくれた。マザーテレサは厳格な人という印象があったが、ミーナさんは映画を見たり楽しいこともしたそうだ。どこかへ移動する時、ミーナさんを信頼しているのでたくさんのお金をミーナさんの洋服の下に入れて運んだこともあるとか。ミーナさんもマザーテレサと同じ志を持っているが、彼女はアメリカでも生活し、生活をエンジョイすることも喜びであり、そして与えることによって自分が豊かになると言っている。 想うこと マザーテレサは若い時思いきった決断をしてはるばるインドまで行き、又校長という安定した地位を捨て、神の声に従い信念を持って現実的にゼロから始め行動したからスゴイ。信仰と決断力と行動力があるのだと感服する。貧しい人々にキリストを見出しながらキリストを常に意識して奉仕しているのだ。朝から夜中までひっきりなしに働いているのでなく、奉仕しながら、反省したり、勉強したり、自分の精神性を高めているようだ。朝4時半起床は無理だと思ったけど、早寝であり、企業戦士の生活より時間的には余裕があるかもしれない。人の嫌がることを率先して行うには温かく献身的なハートと明るさと強さも必要だと思う。やれば精神的に充実感が得られるのだろう、ボランティア体験もできる。人にはそれぞれの使命やら役割があるのでマザーテレサやシスターを目指そうとは思わないが少しだけでも志を見習いたいものである。人それぞれの仕事や様々な人生は結局のところ自分の精神性を高めていく素材なのではないか。マザーテレサの財産はサリー1枚だと言われる。日本ではリストラ時代の今、自分が社会で必要とされていないという悲しみを味わい嘆き哀しむ人も多いことだろう、忙しくて愛を感じなくなって、物はあっても心が貧しくなっている。マザーテレサはあくまでも心を重視した生き方で極限の人々と接しながら神と一体で信念を貫き、精神的には豊かな生涯だったのだろう。マザーテレサはキリストを意識し生きる目的が明解でありそれに前向きに全力投球したのだろう。
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