旅は活力源 2003-8-3
暇とお金があればすぐにでも大好きな海外旅行に出かけたい私だが、この2年間近くどうしても行けなかったのだ。仕事や置かれた環境、家族の健康や自分の健康などの問題で本当に行けなかった。この先、体力がなくなって大好きな旅ができなくなったらどうしようと深刻にまで考えた。とにかく旅はできる時に行くしかない。タイミングが大切だ。 ネパール視察に行かなくてはいけないと思っているが、今は雨季で水やら環境の問題があるので訪問にいい時期でないし、内科医が薬の関係で先進国ならいいが、後進国は秋以降にした方がいいと。トレッキングは足に5倍の体重負担がかかるそうで、整形外科医に禁止された。 今年の夏もあれよという間に来て、パンフレットを見て航空運賃の高い時期になってしまうと思っていたら今年は嘘のように航空運賃がインターネットで見ると安いのだ。SARSのおかげだ。ヨーロッパ約5万円を見つけ問い合わせると香港経由のキャセイだと聞き、SARSも困ると躊躇していたら、SARSが終息してきた。さらに安くなり再び問い合わせると今度は大韓航空かアエロフロートだという。週明けに決めようと思ったら値上げになった。仕事で短期間なら休暇もとっていいということになり、とにかくヨーロッパに決めてしまおう。明るい雰囲気の南欧に行きたい。私の好きなマティスやシャガールの美術館に行き、目の保養をして気分転換しよう。 あまりに間際に咄嗟に決まったので、一人旅でいい。マイペースにのんびり回ろう。とにかく今年は思いがけずに通常行けない7月の花の咲くヨーロッパに行ける。飛行機はアエロフロート、行きの隣の席もずっと空いていた。気軽なフリーターや若者、定年退職後の一人旅の日本人などが多くなったと思う。皆、旅慣れてきたのだろう。 アヴィニヨン、カンヌ、ニース、モンテカルロなどを回って来た。旅はワクワク楽しい。美しい風景や様々な人々を見ると嬉しい。南仏は自然と調和し、豊かな成熟した美がある。長期バカンスをとるヨーロッパ人や世界中の裕福な人も集まるというが、豊かさのスケールが違うと思った。やっと旅に来たかいがあると感動した。ヨーロッパは歴史や文化を尊重している、古い家を大事に修復しながら保存し、ものを大切に扱う姿勢を感じる。町の調和を保ち、同じような家の作りでも中は美しいインテリアがあって個性があるのだろうが。どこも花で飾られて美しく、自然を大切にしている。 アヴィニオンは芸術祭の時期で込んでいた、アートが町に溢れて躍動感があった。アヴィニオンの橋も見た。 カンヌもやはり芸術を感じ、とても色彩が美しく華やかで大好きな雰囲気だ。 ニースに期待していたが、ジプシーにも狙われかけて、そんなによくなかった。美術館も大作は他の美術館に展示されているので質素であった。でもたくさんの芸術家たちに作品を描かせる創造性を開花させる強力なエネルギー、自然の美やら光を南欧で体感できたので感動した。 モナコはカジノと観光の小さな国、モンテカルロは贅を尽くした華麗で洗練された高価な宝石のような町、治安もいいらしい。グレース王姫が生まれ変わるとしたら犬になりたいと昔言っていたのをふと思い出した。きっとあまりにも素敵な所にいると、その良さに気づかないのだろう。いずれにしても貧困も裕福さも旅をして見る方がいいのだ。 メモリを大きくして持っていったデジタルカメラが途中で壊れてがっかりした。南欧は今年は猛暑(いっても湿気がなく心地いいのだが)、熱のため壊れたのだろうが、、今、森林火災も起きているらしい。 帰国し、日本人は背広にネクタイ、皆、鎧を着ているようにフォーマルでせかせか働いているように感じた。利益追求のために一生懸命働いても実質的にも精神的にも豊かになれないまま不況だと騒ぐ。東京の町並みもごちゃごちゃし、最新技術を用いた建設工事で常に新しく機能的になるにも拘わらず、昔の町並みを保持する南欧に比較すると美しくなく、遊びやゆとりも無く、自然が欠如している。だから豊かさを感じられないのかも。 帰国し仕事量が多く猛烈に働きやっと完成した。旅をしていろいろ刺激を受けたから仕事もできる、仕事をするから旅に又出かけられる。もの作りのため、一生賢明働くことも達成感があって本質的に好きなのだ、これが本来の自分自身なのだと改めて感じた。さあ、充電できたので頑張ろうという意欲が出る。旅は私にとって活力源なのだ。
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