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ソニーな女たち 2004-4-19
本の中には、女性先駆者、パワフルで尊敬している魅力的な落合さん、この本を企画し、品良くまとめた。自然体に生きて優しく賢く美しい最高の上司町田さんなど、私の知る素敵な女性たちも登場している。 私は、工学部出身でたまたま男と一緒に入社試験を受けさせてもらったが、内定後も女の前例がなかったので本当に採用してくれるのか心配だった。でもソニーは扉を叩けば開く所で、女性初の電気エンジニアになった。 厚木工場で半導体の開発やIC設計や、放送局用機器の商品設計、研究所で通信の開発、本社で教育事業の企画やソフト制作などしてきた。商品化した製品は世界初のCCDビデオカメラ用IC,ビデオディスク用IC、業務用ベータカムカメラ一体型VTR、中学校英語教材CD、CD-ROM制作など。ハードからソフトまで幅広く、携わった。商品がなんであれ、商品化のプロセスは似ている。 いろいろな仕事と職場体験ができ面白かったといえるし、職場によって習慣も人も業務内容も異なり、いつも女のレールがなかったので、苦労したと思う。最後は女性上司のいる職場で、道があるところは楽だった。学校より会社で学んだことの方が多く、ソニーは人を育てる会社だと思う。 途中、脳出血、難病で休職までし、企業戦士でスケジュールに追われ常に忙しかったけど、会社の人々は温かった。ソニーでは、様々なチャンスがある。製品は回転が速くすぐに消えるが、知り合う人や体験は財産だと思い感謝している。ソニーに18年間在職したが、インターネットなどやりたいし時間と環境を買うつもりで前向きに退社した。 会社の名前や肩書きで生きるのでなく、自分の個性が通用する人になりたいと思っていた。脱サラしてフリーになってみたけど、、肩書きがないと、特に女というのは地位が低く、ましてや中年となると個性でなく塊で見られ、悲惨なんだとしみじみ思う、外の世界では女性たちがもっともっと虐げられているのだと気づく。 過去のことは特に語らないし、考慮されないし、日本社会では女性たちはとかく身分の低い生き物としか扱われないのだ。男女共学に育ち、同級生の男たちが出世する中で、年月が経つほど女性たちの地位は低いまま、女性後進国日本において半分近くの人材が有効に活用されていないのだと知る。日本は年齢、学歴、能力などオーバースペックが歓迎されない、特に女性の立場は厳しい、これも体験しなければ知らなかった。 日本女性は従来結婚という形で生活が守られている人が多かったのだろう。食べることに困らないのでハングリー精神がないし、社会進出も諦め家庭にいて、強く主張することもなかったし、働く環境も整っていなかったのだろう。だから男中心の偏った社会になってしまった。男の世界を知れば男も大変、だから男に頼るということはそもそも可哀想だと思うし、こんなに変革する時代、とても人生を委ねられない。女性が社会で働き協力し合うことで、男こそ自由が生まれ、生活も楽になるのではないか。バランスのとれた社会になる筈だ。 女性が自然に働けて、子供を生み、社会の権限も持つ、これが住みやすい社会だと思う。脱サラ当初はベンチャーでもしようと思っていたのだが、このご時世で甘いとわかる。今というものを精一杯、好きなことをしながら生きているうちに自然とNPOが誕生した、自分でも驚いている。今後どう展開するのか未知であるが、今まで通りに、善意と信念を持ちながら、今を大事に生きて行動していけば自然と扉は開いていくのだと信じたい。 |