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本当の豊かさ 2002-5-24 |
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ミーナさんが来て1か月以上経過した。外国人と暮らすのは、日常の中にたくさんの発見をして面白い! 慌しい毎日であった。新聞やテレビを見たり、インターネットにアクセスする時間もなくなった。もしかしてこのような情報はあまり重要でないのかもしれないし、今まで過度にマスコミに振り回されてきたかもしれない。新聞やテレビで報道されている、平和な日本の中でのささやかな政治家や芸能人の噂、経済指標、ワイドショーの類など小さい出来事のように思えてきた。それよりたくさんの子供が死にそうだとか、町の中で大量殺人された、知人宅が爆破された、兵器が流れて殺し合いに使われるとか、生死を争う海外の大事件や、その中でのたくさんの人々の喜びや普通なことへの感謝など、日本の報道にはなかなか伝ってこないのだ。そして生活の軸が大きく変化した気がする。カルチャーショックだ。 ミーナさんは初めは日本は豊かな国で人々は親切だと思っていたようだが、1か月経過すると、日本人は日本の中では大変貧しいということがわかったようだ。日本人は長時間働くけど、食べるだけでもお金がかかり、小さなアパートに住むのが精一杯で、日本の生活は厳しいと。1回の電車賃をネパールの食費に換算すると愕然するだろう。そう私たちがちょっとだけネパールに回せばたくさんの人々の命を救えるし、日本人も国内に執着しないで海外にも視点を向ければ、豊かになれるのだと思う。日本では一人の人間が生活するには大変費用がかかるのでお金に執着しなくてはいけない、子供一人の教育費がネパールの100人分に相当したり、保証のない長寿国では死ぬまでどの位必要なのか、希望の光が見えない。皆時間がなく困った時に孤独を感じるだろう。こつこつ働いて時間がなく、狭い中で暮らし、自分のことや家族や自分の会社のことで精一杯で、他を思いやる余裕もなく生涯が終わってしまう。経済大国の筈だった日本、後進国に比べて物質的に豊かで、真面目に一生懸命に働き成功した筈なのに私たちが幸せに感じられないのは何故だろう。 日本人は勤勉で優秀なのに何故世界一になれないのかというのは、英語ができないからでなく、心を閉ざす閉鎖性と、非効率な社会であるからかもしれない。ミーナさんと歩いているとたくさんの外国人だけが話しかけてきて、日本にいる外国人は孤独だということがわかった。日本に長くていても日本人宅に一度も招待されない。もちろん狭い家に住んでいて、時間がなくてと言い訳をする。忙しいことで価値を見出しているかもしれない。海外では見知らぬ外国人を大歓迎してくれ、文化が違う。アメリカではたくさんのアジア系の人々が活躍してアメリカ社会を支配しているそうだ。大学でも半数以上が外国人で占められる。日本では日本人だらけで、刺激がない。電車に乗っても英語の表示が少ないので、外国人にとっては過ごしにくい。出る杭は打たれ、権利のある人は保守し、変化を拒む体質がある。知られない日本の良さにも気づくし、豊かでない社会の歪みも再認識するのだ。 外国人は信仰を持っている人が多い。ムスリム教徒やクリスチャン、自信を持って神の話を語るのが自然であり、それが文化でもある。日本では昔は自然と共に生き、神の国の時代もあったのかもしれないが、現在は宗教というのを敢えて否定しがちだ。ひょっとしたら神でなく経済という宗教を持っているのかもしれない。ふと利益追求という数字だけに集中した結果、豊かでない社会ができてしまったのかもしれない。この不況は考え直す機会だ。 |
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