健康 2002-7-14

 足の筋が違ったのか、腰をひねったのか、足腰が痛く、ずっと足を引き摺って歩いている。忙しいと自分の体調など気にしなくなるのが私の悪い癖だが、ガラス越しに写る自分の姿を見て愕然とし、なんとかしなくてはいけないと思う。整形外科に行くと、軽い座骨神経痛だと言われ、リハビリに通っている。腰を牽引をすると気持ちが良くなる。整形外科には背骨が曲がったお年寄りがたくさん通い、同じよう足腰を不自由にして、杖をついている。老化現象かもと心配したが、20代でも起きるらしい。姿勢を正し背骨をまっすぐにストレッチすると痛みが和らぎ、楽になる。早く、走ったり飛んだり跳ねたりできるようになりたい。

 ずっと元気だった母が入院することになった。70代で初めての入院。額のできものが大きくなったので、切り取る手術を行う。私は入退院を繰り返し、生きるか死ぬかのぎりぎりの状態を何度か体験した。そんな時、いつも母が傍にいて励ましてくれたので、今こそ恩返ししよう。病室に行くのは、苦しかった昔を思い出し、とても辛い。でもドン底の時、人に親切にされると嬉しくて生涯忘れない。外科病錬にはいろいろな人が入院している。些細なことで人間の体は故障する。日頃は忘れてしまうが、健康であることの有り難味を思い知らされる。

 手術当日の朝、手術に間に合うように、父が急いで運転する。慌てていたためか、途中の信号で前の車にかすかに触れた。やれやれ大丈夫だ、よかったと思った瞬間、前の車から怖い顔した若いお兄さんがおりてきた。傷も何もついていないのに、手術前で時間がないことにかこつけて、バンバーを取りかえるからと言って3,4万円を要求される。不況の最中、一種のたかりのようだ。母の手術だと説明しても、母親とはずっと前に縁を切ったから関係ないと言い脅す。時間がかかることを覚悟で、警察を呼ぼうと携帯電話で電話したら、私も焦っていたのか101を一生懸命ダイヤルしてどうしてもかからない。後で110番だったと番号違いに気づくが。男も警察沙汰にはなりたくないようで、私のお財布を見せ全財産の二千円を出してやっと解決した。こっちの不注意にも問題がある。人は善意の人もいれば悪意の人もいる。人によって意識が違うのだと最近よく感じる。病院に飛んでいくと、もう母が手術室に連れて行かれていた。肝心な時に間に合わなくてごめんなさい。しかし母の妹である伯母さんが来てくれたので、よかった。叔母さんは何度か手術の体験者、体験したからこそ、朝早く遠くまではるばる駆け付けてくれたのだ。

 予定より時間がかかったが、手術が終わって、さすがに母はぐったり疲れ果てた様子だ。外科は痛みを伴うけど、入院期間が明らかだ。内科で入院していると、いつまでかかるのは先が読めず不安だ。フランケンシュタインみたいになっていないかと母が心配して聞くが、目が腫れたので浮世絵みたいなだけよと答える。私はお岩さんみたいになったこともあるし、副作用でずっと変形し辛かったことがあったので、ずっとましだと言った、現代の外科医療技術は凄いと思う。

 体験して理解でき、意識が変わる。健康があってからこそ、パワフルに活動もできる。病気や死の直前を味わうと、健康であるうちにおもいきって生きていたいと思うようになる。日頃の健康管理もエクササイズも大切だし、私も早く普通に戻りたいと思う。