ヒトとしての生命 2006-4-12

最近、自然科学が面白いと思っている。ヒトは貨幣を作って基準にし、大地に線を引いて、わざわざ制限を設けて既得権を守るように動くので、貧富の差が拡大し、環境破壊が進み、異常気象になって、矛盾もたくさん。日本だけでなく、アメリカだって、ネパールでもコンゴでもおかしなことには変わりない。何が真で、何に価値をおいて生活するのか、マスコミや表面的なものに翻弄されずに、情報氾濫の中で何を選択するのか、一人一人が見極めたいもの。その点、科学の真理というものは絶対だ。真理というのは時代を超えて、空間を越えて、普遍なものだ。自然のシステムというのは実にうまくできて、今こそ原点に戻って学びたいものだと思う。

私は最近は特に生命に興味がある。地球の7割の面積を占める海の中でも、魚たちもヒトと同じような行動をしているのかもしれないが、もっと共生しているのではなかろうか。ヒトは言語を持ち、モノを創造する知的生命だからこそ、欲望や執着を持ち、間違いもする。私は子供の頃、生命の神秘を解明したいという夢があった。しかし、制限ある社会ではしたいことができないと諦め、すっかり忘れていた。昨年から偶然、父のお墓の隣の職場に移り生命に関わることになって、昔の夢を思い出し、興味が湧き上がってきた。潜在意識に蒔いた意識の種のためか、亡き父の魂の導きか、意識エネルギーも作用するのだろう。ITの進歩によって、生命科学の世界もこの数年で躍進しているのだ!

(新約聖書 ヨハネによる福音書1章より)(1)初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった。(3)万物は言によって成った。(4)言の内に命があった。命は人間を照らす光であった。光は暗闇の中で輝いている。暗闇は光を理解しなかった。(14)言は肉となって私たちの間に宿られた。 抽象的だが、今だからこそ、DNAが言であると解釈できそうだ。

私たちの 60 兆の細胞の核にはDNAという物質があり、この二重らせん状で染色体に収納されたDNAは塩基ATCG 4 文字で30億もの文字数で書かれた肉体の設計図だ。DNAの中で体の遺伝情報は1.5%程にすぎないが、DNAには、体となるタンパク質を作るタイミングや場所、死や死後処理までプログラミングされ、驚くほどよくできている!この偉大な自然を創造する驚異的エネルギーが神なのだと解釈したい。ヒトは母体の中で受精し、単細胞が、細胞分裂をして、DNAが大量生産される。テープのようなDNAをテープレコーダのように読み取ってRNAに転写し、タンパク質に翻訳し、肉体ができる。DNAを読み取るには酵素などの働きが必要で、心の持ち方、環境、ストレス、呼吸、栄養、運動などで複雑に作用し合い、タンパク質の発現スイッチがON、OFFされ、発現量に程度もあるといわれる。生命を維持するにも肉体のケアが必要だ。

ヒトゲノム99.9%は地球のヒト同じで、0.1%の違い、遺伝コードでいえば300万の違いで肉体個性が現れる、チンパージンとの差は1 %程らしい。生命には意識が一体で、意識の存在も無視できないし、私は肉体は意識エネルギー;魂の乗り物と思うのだ。肉体を車みたいに考えれば、DNAは車の設計図のようなもので、車が生産されるには大変な工程もあるけど、結局は意識エネルギーの心が車を操縦するというイメージだ。ヒトのライセンスを得て、様々な車種に乗って、生命が誕生し、暴走したり、ペーパードライバーだったり、故障したり、ガソリンを入れ、手入れをして、どこへ行って何をするのかは我々の意識しだいと思えてならない。車の寿命が来たら、ライセンス返上で、しばらくして又別な乗り物に乗替える。意識がエネルギーなら、エネルギー不滅で、仏教やヒンズー教でいう輪廻転生も自然だと思う。だから意識エネルギーには過去体験によって癖などあり、個性を持つのだろう。

トロント大学医学部精神科で主任教授を勤めるジョエル・L‐ホイットン博士より
「生まれ変わりが真実だという証拠については、そのほとんどが状況証拠ではありますが、きわめて有力なものがそろっている現在、理論的にこれを認めることに、特に問題はないと思われます。どうか皆さんも、私と同じ結論に到達されるようにと願っています。すなわち、私たちはかつて前世を生きたことがあり、おそらく、来生をもまた生きるだろう、そして今回の人生は、永遠に続く鎖の、ほんの一部でしかない、と。」

仏教では摩訶般若波羅蜜多、過去や未来や宇宙の叡智の潜在意識のデータベースがあり、ブッダやイエスのような悟ったヒトなど意識レベルに応じてデータベースにアクセスできると言われる。通常、表面意識で生活しているのでわからないが、潜在意識がわかるヒトによっては過去生もわかる。「意識」が科学で解明できるようになり、価値観が変われば、面白い社会になっていくと思う。

130億年前の宇宙誕生から、45億年前には地球が生まれ、数々の爆発や、核融合反応で、アミノ酸が生成されて、生命が誕生し、単細胞生物から分割を続け、今の私たちの肉体ができる。かつては恐竜が君臨していた時代もあったが、今はヒトが地球を我が物のように支配している。このままでは、やがて地球は枯渇し、ヒトという生物は滅びていくだろう。意識エネルギーはどこへいくのだろう、未知なものがいっぱいだ。