変化していく紅葉と癒し 2002−11−3  

 

このところ私は八ヶ岳と東京を往復している。

というのは八ヶ岳の整骨院に通っているからだ。完全に八ヶ岳に移住するというのは難しいが、仕事と車を調整しながら人や犬など連れて行ったり来たりの慌しい生活となる。

小さな山小屋では、使わないから止めていた電話を再開し、ファックス、インターネットダイヤルアップもやっと開通。ノートパソコン1台を持っていけば仕事もできる。大型スーパーも2軒になったし、ショッピングモールも温泉も近くにできたし、生活の不都合はない。

似たような緑だった木が秋になると、各々色が変化し始め個性を発揮する。紅葉が毎日変化していき、時々刻々山の風景が厳かに移り変わり退屈することもない。太陽光線によって森の木1本1本から気を発するのが見えることがある。それだけ森は自然のエネルギーが充満し、体にも優しいのだろう。今はカラ松が黄色くなり、太陽があたると黄金の世界に変化し、それこそ美しくうっとりする。

先週の月曜日の朝、初雪となり、昨夜から雪が降り、山の頂上も薄化粧した。

昨晩はもう鉢巻道路に鹿が現れた。

2匹の仲良しのこおろぎが台所の流しで遊んでいて、注意しながら洗物をしていたのに2匹ともフライパンの水に飛び込み心中してしまった。ごめんね、カップル一緒でよかったが。

パソコンに向かって仕事していたら大きな虫がじろじろ見て、ページをめくる度に紙の上を移動する。僕の方を見てと語りかけているような気がする。

都会は人間しか見えないけど、田舎にはいろいろな生物が共存しているのだ。

富士見高原ペンション村にある石井整骨院は誠心誠意治療してくれ、通ってくる田舎の人の話も面白い。蜂や虫を食べる話し、お酒を作る話し、車に轢かれた鹿を解体して食べる話しなど。先日は命拾いした患者さんが手術してお礼にきていた。私の腰痛の原因を解明してくれたのもこの整骨院だ。

私の場合、東京の整形外科では軽い神経痛だと診断し、軽い気持ちで構えていたけどよくならなかった。八ヶ岳の整骨院では丁寧な治療を施しながら股関節がおかしいと指摘し、病院で検査を受けたら手術を要すると言われ慌てた。だが専門の権威者などにも相談し、旅もできると。率先治療として八ヶ岳の整骨院通いし、回復して来て普通に歩ける喜びを感じている。ずっと体調が悪く悩んでいた従姉妹も一緒に治療に通うことになり、しばらくは週末八ヶ岳に過ごすパターンになりそうだ。

西洋医学も大切だが、薬や手術以外の自然治癒力を重視したアクションも重要だと思う。悪い部品でもいかに上手に使いこなしていくか、整骨院では毎回1時間半から2時間ほど妥協しないで治療してくれ保険もきくのでありがたい。スポーツトレーナもし、オリンピック選手も訪れ、先日も日本選手権のスケート選手を優勝させた。運動選手が最高の能力を発揮しようとする努力は結局は、病人が治すのとまったく同じプロセスなのだと理解した。

早くあちこち出歩きたいが、不調の時は充電期だと受け入れ、自然からたくさんのプレゼントをもらった。健康な時は気づかないけど、今できることをしておかなかったら後悔するとしみじみ思うし、日ごろのメンテナンスも大切だと反省する。

シンプルな生活だけど、豊かな自然を満喫している。都会にいてはこの大自然を味わえないが、八ヶ岳を訪れる人は少なく閑散している。近くの公共施設の温泉など、個人では所有することは難しいが利用し楽しむことは簡単だ。露天風呂のジャグジーで読書するのも、貸切の大広間で大型テレビを見るのもいい。自然も施設も所有より分かち合いだと考えたりもする。